こんにちは!こんばんは!おはようございます!
花金にはプレミアムモルツを!気分転換には伊坂幸太郎を!コウイチです。
何人か好きな小説家さんがいますが、
今回は1番読んでいる伊坂幸太郎さんを紹介したいと思います。
✅️こんな人にオススメ
特にオススメの作品はどれですか?
とおっしゃる方もいますが…全部です。笑。
全部は紹介できないので今回は10冊に絞って紹介したいと思います。
超絶独断と偏見によるランキングでまとめました。
✔目次
10位…『グラスホッパー』
あらすじ
「復讐を横取りされた。嘘?」
元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。
続きは正体を探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「殺し屋」追い始める。
それぞれの思惑をもとに___「鈴木」「鯨」「蝉」、
三人の思いが交差する時、物語は唸りをあげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!
「BOOK」データベースより
元教師の鈴木を除いて殺し屋だらけのキャスティング。笑
3人が絡んでからの終盤にかけて、読むスピードが上がる作品です。
小説なのにリズム感があってスラスラ読めました。
名言
「世の中の不幸の大半は、誰かが高をくくっていたことが原因なんだってば」
「動物にね『どうして生き残ったんですか』って訊(たず)ねてみてよ。絶対にこう答えるから『たまたまこうなった』って」
生田さん主演で映画化もされましたね!
浅野忠信さんと山田涼介さんのアクションシーン、山田涼介さんの身のこなし、
悪役・菜々緒さんの美貌など見所満載です。
この作風が好きな方は、続編のマリアビートルも合わせてオススメです!
東京発ー盛岡行きの東北新幹線内が舞台。
こちらも殺し屋だらけ、そして殺し屋より怖い「王子」という中学生も出てきます。
グラスホッパーの主人公・鈴木(映画では生田斗真さん)も登場します。
9位…『ゴールデンスランバー』
あらすじ
衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。
なぜだ?何が起こっているんだ?俺はやっていない―。
首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。
暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。
行く手に見え隠れする謎の人物達。
運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。
スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。
「BOOK」データベースより
青柳が逃げる2日間を軸に 事件の3ヵ月後や20年後が語られるけれど、
メインは事件とその後の2日間にわたる青柳の逃亡劇。
息つく暇もないほどテンポの良いストーリー展開、伊坂ワールド健在です!
人間不信になりながらも人を信じたい...そんな人間の葛藤が描かれています。
名言
「人間の最大の武器は習慣と信頼だ」
「逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ。」
大好きな俳優さんの堺雅人さんと竹内結子さんで映画化したときは本当に嬉しかったです。
8位…『フィッシュストーリー』
あらすじ
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。
「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」
テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。
時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、
伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、
変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集。
「BOOK」データベースより
名言
「お金よりもね、何かこう人生のうちで一度くらい、やったね、とか言ってやりたいじゃないですか」
「僕の孤独が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出すに違いない」
「僕の勇気が魚だとしたら、そのあまりの巨大さと若さで、陽光の跳ね返った川面をさらに輝かせるだろう」
「僕の挫折が魚だとしたら、そのあまりの悲痛さと滑稽さに、川にも海にも棲み処がなくなるだろう」
豪華キャストによる映画版も併せてオススメ。伊藤淳史,高良健吾,多部未華子
7位…『モダンタイムス』
あらすじ
恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、
出会い系サイトの仕様変更だった。
けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。
そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。
彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。
これまでの惨事一播磨崎中学校銃乱射事件。
奇跡の英雄・永嶋丈は、今や国会議員として権力を手中にしていた。
謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?
追手はすぐそこまで…大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには_
問いかけと愉しさの詰まった傑作エンターテイメント
「BOOK」データベースより
上・下巻の大作。推理ものなので、インテリ系が好きな方にオススメ。
名言
「結婚とは、一に我慢、二に辛抱、三、四がなくて、五にサバイバルだ」
「考えろ。責任と使命を持たない人間は、もっと恥ずかしそうにしろ」
6位…『死神の精度』
あらすじ
CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、
受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―
そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。
一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。
クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。
「BOOK」データベースより
名言
「人と違う奴ってのは、嫌われやすい。そうだろ?」
「俺は、思ったことはすぐに口にしてしまうんだ。人生なんていつ終わってしまうか分からないんだから、話は交わせる時に交わしておくべきだ。不躾だろうが何だろうが。そう思うだろ?」
「自分と相手が同じことを考えたり、同じことを口走ったりするのって、幸せじゃないですか」
好きだった方は続編の「死神の浮力」もあります。
5位…『残り全部バケーション』
あらすじ
当たり屋、強請(ゆす)りはお手のもの。
あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。
ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、
条件として"適当の電話番号の相手と友達になること"を提示される。
デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。
かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに____。
その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。
「BOOK」データベースより
名言
「過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ。」
「気の合う友達を作るのと、信頼できる医者を見つけるのは、人間にとってライフワークみたいなもんだ。」
4位…『アヒルと鴨のコインロッカー』
あらすじ
引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。
彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?
そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、
モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!
注目の気鋭が放つ清冽な傑作。第25回吉川英治文学新人賞受賞作。
「BOOK」データベースより
名言
「楽しく生きるには二つのことだけ守ればいいんだから。
車のクラクションを鳴らさないことと、
細かいことを気にしないこと。それだけ。」
「気が変わらないうちに行動しなさい」
濱田岳さん・瑛太さんのW主演。
関めぐみさん・松田龍平さんが脇を固めた映画も必見。
個人的には瑛太さんの着ていたライダースJKTが、どこのブランドか気になります。笑
3位…『アイネクライネナハトムジーク』
あらすじ
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋をする美容師、元いじめっ子と再会してしまったOL…。
人生は、いつも楽しいことばかりじゃない。
でも、運転免許センターで、リビングで、駐輪場で、奇跡は起こる。
情けなくもいとおしい登場人物たちが仕掛ける、不器用な駆け引きの数々。
明日がきっと楽しくなる、魔法のような連作短編集。
「BOOK」データベースより
短編集だから「少しずつ読もう」と油断しないでください。
伊坂さんの「いつもの手口」が炸裂しますので。笑
話が分からなくなるので一気読みをオススメします。
珍しく恋愛要素も入っていますので、その点もオススメポイントです。
読み終わった後の爽快感はさすがの一言。
名言
「愚痴を言わず、威張りもしない。それで、やるべきことをやる人って、いいじゃないか。」
「自分が正しいと思い始めてきたら自分を心配しろ」
2位…『重力ピエロ』
あらすじ
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。
家族には、過去に辛い出来事があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。
溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
「BOOK」データベースより
これは伊坂幸太郎作品にしては珍しい「家族愛」を題材にしたストーリー。
伊坂さんの手に掛かれば「非常に重い話」もここまで昇華させれるのか。
名言
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
「楽しそうに生きてれば、そのうち地球の重力なんてなくなる」
「その通り。私やあなたはそのうち宙に浮かぶ」
加瀬亮さん・岡田将生さん・小日向文世さん・鈴木京香さん・吉高由里子さん…
豪華キャストの映画も、また違った魅力があります。
1位…『砂漠』
あらすじ
入学した大学で出会った5人の男女。
ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決…。
共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれ成長させてゆく。
自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
「BOOK」データベースより
西嶋の存在感が際立つ作品。
彼の放つ名言の数々は伊坂幸太郎作品でも群を抜いている。
スマートではなく、自分をもっている人間こそ魅力的なんだと思う。
殺し屋と泥棒ばかりのイメージだが、青春小説も出来ますよと言わんばかりの仕上がり。
名言
「この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何もしないじゃないですか。
馬鹿を見ることを死ぬほど恐れている、馬鹿ばっかりですよ。」
「いざという時にはやる、なんて豪語している人は、いざという時が来てもやらない」
「その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
「学生時代を思い出して懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、
オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ。」
まとめ
万人にオススメ=ゴールデンスランバー
恋愛、家族愛好き=アイネクライネナハトムジーク、重力ピエロ
青春もの好き=砂漠
伏線回収=フィッシュストーリー、アイネクライネナハトムジーク、死神の精度、ラッシュライフ
ラストが読めない作品好き=アヒルと鴨のコインロッカー
正直、ランク外も面白い作品がたくさんありますので、読み直してまた更新も考えています。
同じ人であっても心境の変化で変わりますし・・・
同じ登場人物が作品をまたいで登場するのも堪らないですよね。
伊坂幸太郎作品のファンになったらコメントください。
参考になれば幸いです。
経歴…1971年千葉県生まれ。東北大学法学部を卒業後、
2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。
2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、
「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門、
2008年『ゴールデンスランバー』で山本周五郎賞と本屋大賞、
2014年『マリアビートル』で大学読書人大賞を受賞。
他の作品に『AX』『サブマリン』『陽気なギャングは三つ数えろ』『火星に住むつもりかい?』『ラッシュライフ』『重力ピエロ』『首折り男のための協奏曲』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。